火の雨がふる
僕らの博多山笠が灰になった
降りそそぐ焼夷弾を見て友次は叫ぶ「火の雨だ…火の雨が降る!」
福岡空襲体験の証言記録集「火の雨が降った」から制作された反戦アニメーション
作品解説
福岡大空襲を記録する会が、県・市をはじめ福岡にある新聞社各社有志の協力のもとに福岡大空襲体験の新たな証言をまとめた記録集「火の雨が降った」を刊行。
この記録集をベースに、700年余り続いた福岡の代表的な祭り「博多祇園山笠」が空襲により途絶えた体験を重ねて作られたのがこのアニメーション「火の雨がふる」です。
キャラクター原案に漫画家・長谷川法世、ナレーションに俳優・米倉斉加年、シナリオに脚本家・今泉俊昭と、複数の福岡出身者が協力参加。声の出演には福岡の子どもたちがオーディションで選ばれている。
ストーリー
東京空襲で母と弟を亡くした6年生の頼子は、博多にある親戚の家へ身を寄せます。そこは戦争中とはいえ陽気な博多の町でした。
ある日「空襲など怖くない」とふざける同級生の友次と信夫と言い争いになるが、3人はケンカをしたことでかえって理解を深め友情を結ぶ。
しかし平和な福岡も、集団疎開や祇園山笠の中止など戦争の色がだんだんと濃くなっていく。そして6月19日、午後11時。B29爆撃機230機が静かに眠る福岡市を襲った…。
作品情報
原作:福岡空襲を記録する会証言集「火の雨が降った」
脚本:今泉俊昭・有原誠治 監督:有原誠治
80分 1988年9月公開 スタンダードサイズ
声優・主題歌
荘真由美・麻生美代子・屋良有作・
沢田敏子・兼本新吾
緒方賢一・加藤正之・上村典子・塩屋浩三